「“用事があるんです”って、言えば良かったのに…」
あきれ果てた彼女は、どうしようかと悩みだした。
「もう嫌やぁ…」
舞は、涙を浮かべ…机に顔を伏せた。

「どないしたん?」
掃除の時間、勇心が落ち込む舞に近づいてきた。
彼に打ち明けようかと考えたが…好きな相手に言える話でもなく、舞は首を横に振る。