「…また来てる」
休憩時間になれば、彼ら軍団は席から見える廊下をうろついている。
そして、目が合えば呼びかけてくるといった毎日。
恐い相手なだけに、舞は顔をひきつらせ…呼ばれるまま。
「…今日、カラオケ行かへん?」
「え…、あ…はい」
照れながら誘う奥田の後ろで、ギンギンにオーラを放ってくる軍団。
舞は、断ることもできず…コクリとうなずいてしまった。
「なっちゃーんっ!」
今にも泣きだしそうな顔で走り寄る舞に、夏子はため息をつく。