その後も、舞は彼らの視線を感じながら…授業を受けたのだった。

「…ほら来た。こんなとこ、2年が歩くこと自体…おかしいやろ」
移動教室からの帰り、廊下で夏子が呟く。
前を見ると、数人の男子が向こうから歩いてくる。
…確かに彼女の言う通り、この場所は1年しか使わない廊下。
だんだんと近づくにつれ、舞は恥ずかしくなり顔を伏せた。
少しばかり、歩く速度も早くなる。
チラッと見上げれば、向かってくる2年生は少々チンピラチックな恐い系。