自分の行動を恥ずかしく思い、舞はうつむきながら上着を手に取った。
クラス全員が眠りにつき…静かに揺れるバスの中で、2人はまともな会話など全くできなかった。

宿泊訓練が終わり、2人は実行委員という役目から離れた。
相変わらずクラスの中心的存在の勇心は、次第に女子の人気を集めるようになった。
最初はおとなしかった塚本さんも勇心と仲良くなり、舞の中で焦る気持ちが生まれだす。
接点を失い、舞は彼と話すことが少なくなってしまった。