大胆なその行動を、とろうか…どうしようか迷った結果、思い切って勇気を出した。

いつの間にか眠っていた舞は、バスの揺れで目を覚ました。
そして、勇心の肩に頭をのせている事に気づく。
「ごめっ…」
舞は、飛び起きて彼に謝った。
「…ううん」
勇心はふぃっと、目を背け、体を覆う上着に手を伸ばす。
「…ありがと」
小声で呟く彼の耳は、サルのように真っ赤に染まっていく。