あっという間に、宿泊訓練は終わりを迎えた。
生徒たちは、疲れた表情でバスに乗っている。
「勇心はぁ?」
静まり返った空気に耐えられない、一部の男子が彼の空気を求めだす。
「…寝てる」
隣で眠る彼を起こさないように、舞は小声で答えた。
「なんなよ、おもんなぁ」
がっかりした表情でため息をつき、彼らは眠りに落ちていく。
舞は、そっと上着を脱いで…勇心の体にかけた。