「大丈夫やった? 昨日」
次の日の夜、キャンプファイヤーの炎を前に…勇心が話しかけてくる。
「…めっちゃ怒られた」
舞は、眉を下げて苦笑いをした。
「マジで?」
“あちゃあ”といった顔で微笑む彼。
舞は“実行委員”という役のおかげで、彼のそばにいられることをうれしく感じた。
ふと視線を感じ…目を向けると、塚本さんたちがきつくにらんでいる。
彼女たちの視線を気にして、舞は勇心から少し離れた。