朝のホームルーム中、担任の戸田が大きな声で叫んでいる。
 舞は、面倒くさそうに目を背け‥顔を伏せた。
 「はいはいはい!! 俺、やりたい!!」
 突然、大きな声で立ち上がり…手を上げる男子。
 「おっ、葉山 !! よぉ言うた!!」
 また‥あの子や。
 やたら入学式ん時から…ウルサイ奴。
 舞は、あきれた顔で彼を眺めていた。
 周りの男子たちは、彼の空気にのまれ…賑やかに騒ぎだす。
「よっしゃ、男子は決定やな。次、女子や。誰かしたい子おらんかー?」