「んじゃ、班ごとに飯ごう炊さんの役割決めて、今日は終わりな!」
勇心はくじをひらひらと振りながら、クラスメート全員に大きな声で話しかけた。
舞は、寂しい気持ちで自分の班に向かおうとした。
すると、背後から勇心が声をかけてくる。
「一緒ちゃうかったな!」
特に深い意味があるわけでもないが、彼の言葉で妙なうれしさが込み上げてくる。
「…うん」