3人が振り返ると、そこにはドアを閉める拓馬の姿があった。


「拓ちゃん!?」

「何言うてんの!?」


舞と美衣子は耳を疑い、拓馬に歯を向けた。


「・・・産んだらええやん」


2人の声を無視して、拓馬は幹に声をかける。

・・・幹は、傷ついた顔で拓馬を見上げた。


「・・・そんなに産みたいなら、産めよ。腹の子は、何も悪くないしな。ただな・・・天罰か何か知らんけど、そんな後悔の中で生まれてきた子を、おまえは愛せるんか?」


拓馬は、心の中を見透かすような目で幹を見つめた。


「そんななぁ…命を罰みたいな言い方されて、生まれてきた子が可哀想ちゃうか?」