「おまたせしましたー」
数分後、ダルそうに郁也が料理を運んできた。
「サラダセット」
と、単語で言って成海さんの目の前に大きなサラダとミニパスタを置く。
ヘルシー志向だなぁ。
…なんて関心している場合じゃない!
俺、マジでお子様ランチ…!?
「はいよ」
短くそう言って郁也が俺の前に大きなプレートを置いた。
…あれ。
「え、郁也…?」
ふと郁也の顔を見た。
「何だよ。マジでお子様ランチがよかったわけ?」
そう言ってふっと笑う、俺を見下げる男。
…なんだ、ちゃんと普通のプレートランチを持ってきてくれたじゃん。
結局またからかわれただけか…