彼女の姿を初めて見たのは、夏休み明けの始業式の日の朝。 俺が毎朝列んでいるバス停に、見たことのない女の子が立っていた。 紺色のブレザーの制服を綺麗に着こなす彼女は、茶髪のふわふわボブがとてもよく似合っていて。 停留所にすっと立つキミの姿を見た瞬間、俺の心臓が突然飛び跳ねた。 なぜだかは分からない。 ただ、キミが創り出す凛とした雰囲気に、心が引き込まれたんだ。