たった今別れたばかりだっていうのに、もう明日の朝が楽しみで仕方ない。
ほら、気付けば俺の足がスキップなんてしちゃってるし……恥ずかしい。
田舎でよかった。
これが都会の大通りだったら、大勢の人から冷たい視線を浴びるところだった…
4ヶ月間見ているだけだった彼女と、話ができて仲良くなれて…
こんな奇跡、もう…もう…
今日は晩ご飯いらないぜ!!
胸いっぱいで腹いっぱいだ!
16:45
1人きりの住宅街を軽い足取りで駆け抜け、自分の家に帰ってきた。
「あらお帰り。今日は遅かったのね。
今日の晩ご飯はあんたの好きなトンカツよ。2枚食べるでしょ?」
「いや、3枚!」
前言撤回。
光栄なる奇跡も、トンカツ様には勝てねぇ!