「瑞樹!頑張れ!!」


「がんばれ!!」



背後から郁也と海斗くんの声援が聞こえた。



振り向くと、こちらに駆け寄ってくる2人。



「瑞樹くん、頑張って!」



海斗くんのお母さんまで後から走ってきてくれた。




「何も考えなくていいから、お前の伝えたいことを言え」



郁也がそう言って笑ってくれる。




…そうだ。



成海さんに伝えたいことが、1つある。



今言わないときっと後悔する。



…頑張れ、俺。





大きくゆっくりと息を吸い、人目もはばからず声を張った。