「わたしは、成海柚音。
どっちも名前みたいだけど、成海は姓だよ」
なるみ、ゆずねちゃん…
いい名前だー…!
彼女にぴったりの名前だ!
「可愛い名前だね、似合ってる」
「えっ……あ、ありがとう…」
俺の素直な気持ちを伝えると、成海さんは、雪のようにきれいな頬を赤く染めて、照れくさそうに笑った。
小さな口からちらっと覗く八重歯が、成海さんの可愛さを更に引き立てている。
…ほんっとに可愛い!
成海さんのぬいぐるみのような可愛さに、胸がきゅんとなる。
あーたまらない…!!
…ってさっきから俺、可愛い可愛いって、変態か。
むしろもう俺まで可愛くなってしまいそうな勢いだ。