「みずき、ゆずちゃんのことすきだろ?」
「は…!?」
俺の元に着くや否や、唐突な言葉が飛んできた。
「おれとゆずちゃんをみてシットしてるの、バレバレだぞー」
なんて言って嬉しそうに笑いだす。
……なんてこった…
こんな小さい子にまで見透かされているとは…
「はは…すごいね、海斗くん」
「だろ!!おれ、かんさつりょくってやつがすぐれてるんだ!」
海斗くんが得意気ににっこり笑った。
かわいい笑顔だけど、その純粋さがちょっと怖い…
小学3年生と言えど、侮れないな…
「へぇ、すごいなー」
自慢げに笑う海斗くんに、何ともないという顔で相槌をうった。
必死で焦りを隠してみるけど、これもまた見透かされてしまっているのだろうか…?