成海さんって、小さい子からも好かれるんだな。



きっと面倒見がいいんだろうな。



海斗くんも成海さんのことが大好きって感じだし。



あれだけ慕ってくれる男の子って、彼女にとって、ある意味で大切な存在なんだろうな…



俺も小学生だったら…






……ってまたバカなことを。



もう嫌だ、このアホな頭。






…なんて考えながら見送っていると、前方から海斗くんが戻ってきた。



「みーずーきー!!」



元気良く俺の名前を呼びながら1人で走ってくる。



成海さんは遠くでその様子を見ている。



「どうしたの?」



近づいてしゃがみながらきいた。