しょうが私に
手招きをした。

ちょこちょこと
走っていくと、
うってみな、と私に言った。

私はそういえば
半年だけバスケをやったな。

昔見た景色より
遥かに遠く高く見えるリングに
きっと私のボールは
届くことはない。

しょうはそれを
わかっていたはずなのに、
私にバスケをさせた。