「な~んてな。」




大森は掴んでいたあたしの手を離した。




な~んだ。




ってあたし!!



な~んだじゃないよ。




「なに、してほしかったの?その顔は~」




「べ・・・別に!!してほしくなかったもん。」




ぷいっとそっぽを向く可愛くないあたし。





「さっきの顔、可愛かったよ。本当にキスしちゃおうかって思うくらい。」





大森はニヤっと笑って、あたしの手を引いた。