4月

D中学校入学式

(H小学校と一緒なるのかー…。
やだな…)


不安と緊張が
入り交じる。


わたしの回りには
知らない人ばかりがいた。

わたしはC小学校出身で
H小学校と合同となる
D中学校には
とてもじゃないが
いきたくなかった。



不安で不安で仕方なくて
ふと隣を見ると
保坂 悠がいた。


小5、小6の頃
同じクラスだった子。

「同じクラスだったんだ…。」

「んだー。
よろしくなあ。」


悠はそうゆうと
にこっと笑った。


彼の笑顔は
不安で不安で仕方ない
わたしの固まった心を
優しく溶かした。

「、うんっ!」


そのときからかも
知れない。

わたしは
彼を気になり始めていた。