「はは!絵美の考えてる顔じゃないから大丈夫だよ!ただリンゴみたいに真っ赤だっただけ」


そう言って、まだ少し赤いあたしの頬をつつく沙希。


「ま、あたしはそんな顔も可愛いから好きだけどっ」

ふふっと楽しそうに笑い、またお弁当を食べ始める。

そんな沙希を見てあたしもうれしさに目を細めた。


ほんとに、あたしは沙希が大好きなんだなって思う。

小学生の頃からずっと一緒で、家も隣で。
ケンカもたくさんしたけどそのたびにすぐに仲直りをした。

今じゃなんだって言える親友。