「長くなるかもしれないけど…聞いてくれる?」 「いいよ。」 私は少しずつ、思っていること、考えたことを話し始めた。 「私さ、幼なじみはずっと幼なじみのままだって思ってたの。だから蒼に告白されてびっくりした。」 なんでわざわざ、 長年築き上げてきた "幼なじみ"という関係を壊すんだって。 幼なじみなんて壁は、私が思っていたものよりも薄くて脆かった。 壊そうと思えばすぐに壊せるものだったんだ。