学校を出て一人で帰ろうとしていたときだった。



「あれ?那智?」



学校の前のコンビニからちょうどよく知る人物が出てきた。



どこか儚い雰囲気を持った彼は…



「…朔弥!」


私の、"元"好きだった人。


「久しぶり」


「そんな久しぶりじゃないよ。1ヶ月前にあったし。」


「そうだったな(笑)そういえば、蒼は?一緒に帰んないの?」


「蒼は委員会だよ。今日、図書の受付当番なんだって。」