笹木君があたしを連れていった場所は昨日あたし達が別れた屋上だった。



沈黙



気まずっ・・・



笹木君は何も喋らない。



この空気耐えられない。



「話しって何?」



ちょっと冷たく言う。



「ないなら帰るね?」



そう言ってあたしは笹木君の横を通りすぎようとした。



グイッ



笹木君の横を通った瞬間掴まれる手。



「え、さ笹木君?」



見上げると真剣な笹木の横顔。



思わずドキドキしてしまう。