「まずは……、」


話し出そうとした美優を、あたしは慌てて止めた。


「何よ。」



じと目であたしを見る美優。


あたしはまたもや慌てて言葉を紡いだ。



「好き…って事は、み、認める、けど…



幼なじみの、ままで、いい……っ」


「はぁあぁぁ!?」



突然叫び声をあげる美優に、クラスの皆が驚いたように顔をあげた。


「ちょ、美優…!!」


「ここじゃ、怒鳴れないわね……


空き教室行くよ!!」



美優は弾けたようにあたしの腕を掴んで走り出した。


「じゅ、授業は!?」


「はっ?そんなもん、無視無視!!」



無視しちゃダメだよ!!


心の中では突っ込んだけれど、言葉には出さなかった。




殴られそうだし。