「せっちゃん、僕、鞄片付けしてくるね。」


「あっ、う、うん…」



危ない危ない……
顔に出るとこだった。


「ねぇ、せつな…


あんた絶対、あき君の事好きでしょ?」

ドクンッ

「なわけ…ない、じゃんか…」


「好き好きオーラ、出てるよ。」




何よ、何よ……
何でそんなに鋭いのよ。


「…………」


「ったく。仕方ないわね。協力してあげるわよ。」




あたしは好きとも何とも言ってないのに……


いや、まぁ、好きだけどね。


美優は決意したように笑った。