「…ごめん…」

目に見えてシュンと落ち込む、ナルオ

「ちょ、ホンマ、しんどいん??」

いつものナルオやなくて、キモイんやけど…

「熱あるん??」

手をナルオのおでこに当てようと伸ばすと、その手はナルオによって胸へと引っ張られた

「えっ…??
ちょちょ、ナルオ…??」

いきなりの事で、今の状況が掴めへん…

「…驪眞…」

いつもより低い声で名前を呼ばれて、体がピクリと動いた

と、同時にナルオに聞こえてまうんちゃうかってくらい、心臓の音が大きくなる

「なっ、何??」

──ドクンッドクンッ

ちょっと…!!
うちの心臓おさまらんかい…!!