「いた…!!
痛いって…!!」

「あ、すまんすまん…」

ナルオはやっと拭いていた手を止めてくれた

「てか、チューごときで大袈裟やねん
チューされたくらいで、 うちのデコは減らんて」

ホンマ~、オトンみたいに大袈裟

「俺が嫌やの…!!」

だだっ子の様に口をとがらす彼をみて、うちはさっきの言葉の意味がよぅわからんで眉間にしわを寄せた

「???何で??
何で嫌なん??」

「それは──」

真剣な眼差しでうちを見つめるナルオに、何故か鼓動が早くなる

「──カァー!!
言えるかアホー!!」

なっ!?

「溜まらせといて、アホとはなんやねんな!!」

もぅ!!

さっきの鼓動といい、ナルオといい、意味分からんし!!