「キャー!!痴漢ーっ!助けてー!」 声が出ない私の代わりにユリカが叫んでくれた。 私達に集まる人々の視線。 男たちは舌打ちをして去っていった。 晴菜がべーっと舌をだして、「ざまーみろ!」と言って笑った。 「大丈夫、美夏?怖かった?」 うん、あの時は怖かった。 でも今は―… 「ちょームカついてきた!!」