「……楓??」

「へ?あ。ごめん。」


………。

沈黙が寂しい…。

いつもは独りなのに…。


「ねぇ、友達出来た??」

時間がもったいない。
要といる時間、いっぱい喋んなきゃ。

「ん??あぁ。中学ん時の友達とかいっぱいいるし。」

「そっか…。」


要は、中学の時のことを思い出しても……。

あたしのことは、思い出さないのかな……?

なんか、哀しい。



「楓、彼氏いんの??」

「はぁっ!?」


…あ。つい大きい声を出しちゃった。

あたし達は普通に話してるけど、今は授業中だった…。

でも、教科書忘れちゃったから、喋ること以外何もできないし…(笑)


………内本の顔…怖。

あたしは口を手で塞いで、ペコっとお辞儀をした。

内村はじーっとあたしを見た後、黒板に向かって、問題を書き始めた。



セ、セーフ……。