「あら、知り合いなの?…とりあえず、村上さん、座って??」



信じられない。

要と会えた……。

あたしの胸はどくんどくんといつもの倍の速さで跳ねた。

椅子を持ち上げて、きちんと座る。


「じゃぁ、知り合いみたいだから、村上さんの隣に座って?」

森岡が要を見て言った。

「はい。」

要は小さな声で返事をして、こちらに歩いてくる。



どうしよう……。

嬉しい、とっても。

今なら、お兄ちゃんがあたしの大好きなチョコプリンを食べたとしても許せる。

…ううん。



そんなことじゃ、言い表せない。

とっても、とても嬉しい。