「なんで、僕のフルネームを…あっ、赤外通信!?」 僕の言葉に、柚姫さんは頷いた。 「そのままじゃ、たとえ成績は良くても、畠山君以下だって…。思われる資格ないって言われた…。」 と、美月ちゃんが、囁くように言うので、 「そ、そんな事…ぼ、僕こそ…。」 と、僕は慌てて両手を交差させるように振り、否定をした。