そして、普通の生活をしていた。

普通に寝て、普通に起きて
普通にご飯を食べる。

そして普通に1日が過ぎていく。


特別な事など何も無い。


それでいい。それで十分だった。



ある日、同級生の高橋和也から
メールが来た。


《巧にメアド教えていい?》


巧とは、同級生の小森巧。
同じ学校だし、知っていたから承諾した。


その直後、小森からメール。


《よろしくね》


私も《よろしく》と送った。