「寒いだろ?はい」



私にマフラーをかけてくれた。



「俺、こういうの見るの好きなんだ」



私の中の不良のイメージは、

荒い。チャラい。たらし。
暴力的。といった、
そんなによくない方だった。



イルミネーションを見ている
先輩の横顔を見ると......

そういった人には見えない。



こうやって、自分と
向き合ってくれる人がいるんだ。

自分を相手にしてくれる人がいるんだ。


そう思うと、幸せで幸せで
たまらなかった。