「っ……!?」




まさか、あたし…。



あたし、松野のこと…。




「好き………?」




その言葉が自然と口から出た。



慌てて口を両手で塞ぐ。



さらに顔が赤くなるのがわかる。




嘘!?



あたし、いつの間に…!?




「……あっ」





麻奈の言っていたことが、今わかった。




“青ちゃんは松野くんのこと、特別やて思ってる?”




あれは、こういう事だったんだ。



やっと自分の気持ちに気付いた。




“好き”




この気持ちは久しぶりで、少し戸惑う。



だけど、少し幸せな気分になった。