会いたいよ。

今すぐ君に会いたいよ。

電話越しでしか聞けない君の声が切ない。

こんなに寂しい思いをするならば、

初めから知らない方がよかった?

そんなことまで考える。

私は弱い。

遠距離恋愛を選んだのは、

私たち二人なのにね。

私はいつも我儘ばかり。

言い訳は無音でつぶやく「ごめん」の一言。

君との距離はあまりに遠い。

ため息をついた瞬間、

手のひらで携帯電話が震える。

メール越しの君からの「おやすみ」

自然と綻ぶ顔を自覚する。

ああ、私は現金だ。

たとえ、すぐには会えなくても。

大丈夫だと思えるのは。

君とつながっていると感じることができるから。

「おやすみ」

夢の中で会えることを願って。