彩は私の気持ちを全部わかってくれた。

ありがとう。彩。

私、優君のこと諦めようと思ったよ。

もう、優君と話せないって思ったよ。

だけど・・・・

「っあれ?優は??」

「空大くん・・・。ごめんね。優君帰っちゃった。」

「え?なんで?」

「っひく・・・。私のせいなの。」

私はみんなに全部話した。

だけど、みんなはなぜか笑ってた。

「なんで?なんで笑うの?私、辛かったのに。」

「ごめんごめん。でも、優はお前のこと嫌いになってねぇよ?」

「なんで?私、優君に嘘ついたのに・・。」

「っふ。まぁ、それはあとでわかるよ。今から優呼ぶわ。」

「っちょっと!まっ、無理だよ。」


「おおー。優?お前おっせぇ!早く来いよ!」

(ああ、ごめん。おれ今日パス!)

「ああ?早く来いよっ。もうみんな集まってるぞ!」

(っおい!って切れてるし。空咲さんに会う顔がねぇよ
 でも行かなきゃいけないのかなぁ・・・。
 会って謝んなきゃ。 
 ってか、いるかな?)



「今電話しましたぁー」

「なんで!?私、会えないよ!」

「会って、謝りゃいいだろー?あいつならぜってぇ許してくれるから。」

「そうかなぁ・・・。でもっ。」



「おいっ!空大!てめぇ電話切るんじゃねえよ!」

「おお。優。遅かったな。」

「俺の話聞けよ!」

「まぁまぁ。お前謝らなくていいのかよ。
 泣いてたぞ。空咲」

「まじかぁ。おれ最低だな・・・。」



「ゆ、優君!」