「っつか、優たち遅くねぇ?」

「私が空咲にメールしたとき集合場所と時間言うの忘れちゃって。
 さっきメールしたけど気がついてるかわかんない」

「おい!彩!あ、でも、いいんじゃねえ?」

「え、なんで?」

「まさか彩知らねえの?」

「え、何を!?」

「あいつ、今日空咲に告るんだよ!」

「え、は!?まじで!?」

「まじまじ。あいつずっと、空咲のこと好きだったんだよ!」

「そうなんだあ!あ、でもさ、友美は・・・」




やばいー!急がないと!

急いでるけど、ヒールがぁ!もう、何なの!?

ってか、こんなとこ友美に見られたらやばい・・・。

友美、ずっと優君のこと好きだったし。

アタックしてたし、みんな優君と友美が付き合ってるって思ってたし

こんなとこ友美に見られたら絶対に泣いちゃう!

どうしよ・・・・

忘れてたよ・・・。ごめんね。友美。




「ゆ、優君!」

「何?急がないと遅れるよ!」

「あの、先行って?」

「なんで!?遅れるから早く!」

「あ、私おなか痛くて!
 トイレ行って、コンビニ寄って薬買ってから行くからさ。
 先いってて。」

もう、こうするしかないよ・・・。

本当は一緒に行きたいけど、だけど・・・。

友美のかなしい顔は見たくない!!