「尚樹って意外と心配性だったんだね」

「あ?」

あたしわかったよ。

尚樹が低い声を出すときは肯定を意味してるんだって。

「だって、この数はすごいよ」

あたしは尚樹からの履歴を見せてちょっと笑った。

「俺にこんだけさせるとは、相当いい度胸だよな」

「はい?」

「なぁ、どうすんだよ」

「え…何を?」

尚樹はフッと笑ってあたしに手を伸ばした。

そのままあたしの目の前には天井が現れた。