「じゃあ駅で待ってるから」

そう言われたからあたしは急いで駅に向かった。

1秒でも早く尚樹に会いたかった。

駅について尚樹を探しているとポンッと肩を叩かれ、後ろから抱きしめられた。

振り向かなくてもそれが尚樹だとわかった。

「かわいい…」

「ん?」

そうつぶやいた尚樹は耳まで真っ赤で…

「私服見んの初めて」

「あっそっかあ。そうだよね」

尚樹はスウェットでいかにもっていう感じの格好だった。