「奈津めっちゃ買ったねー」

「いやいや久美のほうが…」

「あははっ」

ほとんどお金を使い果たしたあたしたちは奈津美の家に向かった。

この後におこる大変なことも知らずに…

「はい充電器」

「ありがとう。尚樹怒ってるかなぁ…」

「大丈夫、大丈夫。男なんて涙目であやまればなんとかなる」

鼻で笑いながら奈津美はそういうけれどあたしにできるはずがない。

そりゃ奈津美がやったら可愛いんだろうけど。