「魁星…お前ふざけんじゃねぇ」

低く鋭い声に思わずビクッとした。

「俺じゃなくてほらシャツ!久美ちゃんが」

「誰の許可を得て名前呼んでんだ」

必死すぎる五十嵐君と今にも殴り掛かりそうな比留間君。

「え?あぁ悪いごめん…じゃあな」

逃げるようにして五十嵐君は帰って行った。

「…」

「…」

「悪かった」

「えっ…?」

いきなり謝られても…なんのこと?