「じゃあ、お言葉に甘えて・・・。泊まらせて頂きます」



春人は少々照れながら、後頭部を掻き、軽く会釈した。



「夕飯まで理沙の部屋でゆっくりしたら」と言われ、私たちは2階の部屋に移動。



「ど、どうぞ」



と促したが、よく考えたらこの前まで家庭教師で来たんだから、部屋の中ぐらい分かるんだよね。



でも改めて入られるとなんか緊張するというか・・・。



私はふたつ座布団を出し、そこに座った。



「はあ、緊張した」



座った途端、春人はネクタイを緩め、私に寄りかかった。