「お見合いをぶちこわしたのは分かってるんです。・・・でも僕には、理沙さんが必要なんです」
春人は顔を上げると、真剣な眼差しでお父さんたちを見つめる。
「なんだ、それなら早く言ってくれればよかったのに・・・」
お父さんがそう言い、お母さんが「はあ」とため息を吐いた。
「「へ?」」
2人の声が重なった。
「まあ、詳しい話は中で」
私たちはお父さんに促され、部屋に入り、敷いてあった座布団に座らされる。
それからこのお見合いの経緯について話をした。
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