すると、


ドクンッ



まるで心臓を射抜かれたようだった。


(え、ナニコレ・・・?)


それからドクンッ、ドクンッと一定の速さで波打ちだした。


「こちら、今日から家庭教師で来てくれる横田さん」


俺は会釈した。


「初めまして。藍田、理沙です・・・」


彼女は恥ずかしそうに、俯き加減に挨拶した。


そんな姿にいっそう心臓が高鳴った。



(だからなんなんだ?!)



俺、大丈夫か?


ふと胸に手当てる。


ドクンッドクンッドクンッ



心臓がさっきよりも早くなっている。