私は昔から自分で自分の首を絞めるのがスキだ…。



他人を責めず、自分を責めて、追い詰める。



「・・・そんな…思い詰めた顔しないで。留奈さん」



「佐久間君!?」



佐久間君は考え込む私に右手を差し伸べる。


夕映えが佐久間君の背中を黄金色に輝かせる。


夕映えで輝く彼が絵本の世界から飛び出した王子様のように見えた。



「・・・もっと近くで夕陽を見よう」


私は佐久間君の差し出された手を掴む。