「っっ!!!」


はっきりとストレートな言葉に、思わず息を呑んだ。


恭介の話が何なのか予想してたのに、いざ面と向かって言われると動揺してしまう。

恭介の気持ちを知ってからずっと幼馴染としてではなく、男性として見てきたつもりだったけど…

今の恭介は私の知らない男の顔をしていた。



「ずっと好きだった。葵は全然気付いてなさそうだったけどな」


恭介は夜空を見上げた。

外灯に照らされ、横から見る恭介の瞳がキラキラ光って泣いてるように見えた。


「これ以上、幼馴染のまま葵のそばにいるのが辛かった…限界だった」

「……っ」


胸がつまって言葉が出てこない。

恭介がこんなにも私を想ってくれていたなんて…

こんなにも苦しんでいたなんて知らなかった。


「葵の気持ち、聞かせて?」


気持ちを落ち着かせるように息を吐いて、恭介は静かに言った。