と、思った時
だった。


前に現れたのは
ざしきわらしっぽい
白石だった。


やべ…小さくて
すげぇ可愛いんだけど…


「ふふふふふ…」


いやいや、不気味
だけど怖かねーよ。


「おい、白石」


「えっ!!あ、青木君…
怖くないの…?」


怖がるどころか、
可愛いって思ったし。


「別に?」


「むーっ!!」


白石は、頬を膨らまして
私を睨んでくる。


「はぁ…。
ホントダルい…」


ガシッ


「えっ!!ちょ…
だ、ダメだよぅ」


「いいから。」


俺は手を引っ張り、
屋上に向かう。