別に男友達ほしいとか
思ってないけど。
「ねぇー、もうすぐクリスマスだね」
「あたしには関係ないよ」
「何で?優那の大好きなケーキあるよ」
「まぁねぇぇ」
今年はママと二人きりだし。
パパは浮気相手の人と
ラブラブして過ごすのかな…
なんて考えたらまたため息が漏れる
「優那、クリスマス何がほしい?」
「ん?毎年のごとく手作りケーキで」
自信満々の笑顔で答える。
「今年も苺ー?」
「ん、苺ー」
汐里はほんと好きだよね、って笑う
ほんと汐里の横は落ち着く
てか汐里の苺ケーキはおいしすぎんの
そこらのケーキ屋より
余裕でおいしいんだから。
「汐里は何ほしいの?」
「ぇ、優那が選んでくれるなら何でも
いいんだから。」
「なんでよ?汐里の趣味は未だに
掴めないよ」
「あたしの趣味そんなに難しい?」
首をかしげる汐里に爆笑するあたし。
こんなに自然な笑顔は
汐里の前でしか出せない。