「優那、ママ離婚するの」
「………え?」

ハンバーグを頬張る
あたしの手が止まった。

パパが浮気してたのは前から
気付いてた。


毎日朝から夜まで家にいないし
土日はどこかに泊まってくるし
気づきたくなくても気づくよね。


仕方ないことなのかな…? 



「ママについてくるわよね?」

「え、うん」


一瞬迷った。
パパが嫌いなわけじゃない。
でも浮気してるなら
あたしなんかがいたら
邪魔なだけだよね。




「すぐこの家をでるからね」

「すぐって?」

「明後日。荷物まとめてね」

「うん」



何も言えなかった。
ずっと我慢してるママを見てたし
愚痴を聞かされたりもしてた。


ママはまだ若いし、
第2の人生ってやつもありだよね。